こんな症状ありませんか

目の症状チェックリスト

  • ゴロゴロする、乾く、かすむ、時々痛む、痛い
  • 朝起きると、目やにがでる、目があかない
  • 目やにがでる、しょぼしょぼする、涙っぽい
  • 夕方になると目が疲れる、見えづらい
  • PCやスマートフォンを長時間使用している
  • 目の疲れ、目の鈍痛、頭痛、肩こりが時々ある

  • アレルギーや花粉症がある、目のかゆみ、充血、はれ、ゴロゴロ感がある。
  • 充血、目やに、赤み、まぶたの腫れ、できものができた

  • 老眼がでてきた
  • 手元が見づらい、新聞やスマートフォンの小さい文字が見えづらい
  • 遠くのものが見えづらい、ぼやける、二重にみえる時がある
  • 学校検診や健康診断で視力低下を指摘された
  • 最近、以前と比べ、視力が落ちてきた気がする
  • 夜間や雨の日の運転に少し不安がある
  • 運転免許の更新を控えている

  • 白内障、緑内障が心配
  • まぶしい、かすむ、ぼやける
  • 黒いゴミが飛んでみえる(飛蚊症)、視野が狭くなった気がする(緑内障)
  • ものが、ゆがんでみえる、はっきり見えない
  • 目薬がなくなった
  • メガネが合わない気がする
  • コンタクトレンズの検査、処方、装用練習

  • 以前、眼科に通院していたが、治療を中断してしまっていた
  • 手術の相談
  • 手術後、しばらく眼科にかかっていない
  • 検診、紹介状、診断書、他院よりのセカンドオピニオン等
  • 目についての全般的な健康相談、目の検診

症状チェック頂きありがとうございます。
これらの症状は目の疲労や加齢によるものも認められますが、中には病気のサインの場合もあります。症状が持続する場合はぜひ一度、眼科の精密検査を受けてください。

診療内容

診療内容

メガネ、コンタクトレンズ、近視、遠視、老眼、眼精疲労、ドライアイ、花粉症、結膜炎、ものもらい、飛蚊症、けいれん、生活習慣病、小児眼科、外傷、打撲、白内障、緑内障、網膜症、黄斑疾患、斜視、弱視等の眼科一般診療。及び、健康診断、学校検診、人間ドック等での精密検査、他院からのセカンドオピニオン、その他、目についての健康相談等。正確丁寧な眼科医療を行います。

目の健康維持のために

当院では患者さまに寄り添い、患者さまと一緒に病気を治していくという姿勢で、日々医療に取り組んでおります。また、眼の疾患の中には、一度の治療や手術で治癒できるものばかりではなく、緑内障や網膜症をはじめとした生涯付き合っていかなくてはならないものも多くあります。当院では患者さまが、今後どこの医療施設に行かれても“正しい知識”をもって、“意味のある正しい治療”を、納得して続けていけるように、受診される皆様にわかりやすく丁寧に、病気や治療法、ご自身の状態を説明することを心がけております。長い人生において、それが患者さまにとって生涯にわたる目の健康を守ることにつながる、”最も有益なこと”であると確信しているからです。

目について大切なこと

目はいつまでもみえるもの。誰もがそう思っているものですが、老化や障害は誰にでも起こる可能性があります。人間の“五感”の中で嗅覚や聴覚はもちろん大切な情報源ですが、“視覚”は情報の90%以上を得るといわれている最も重要な感覚器官であるといえます。

美しい景色、青い空、綺麗な夜景に感動する。家族や子供、仲間の笑顔をみる。日々の仕事勉強でPC、書類に集中して取り組む。TV映画読書をしてリラックスして過ごす。これらすべてが目の働きのおかげです。もし、目の機能が低下してしまうと日常生活への影響は大変に大きく、それだけに、目の健康には日頃からよく気を付けておく必要があります。目の病気の中には、大きく病状が進行してからでないと自覚症状が現れにくいものが多くあり、日頃からのケア、早期発見・早期治療がとても大切です。

白内障の症状と治療

白内障の症状と治療
  • 白内障は目の中にあるレンズ(水晶体)が加齢や紫外線、糖尿病などの要因により混濁する病気です。この、カメラでいうレンズの役割をしている水晶体が濁ることにより、視力の低下や、かすみ、まぶしさ(羞明)、二重に見える、などの見えづらさが生じます。
  • 白内障が進むと、視力の低下が起こります。その結果、運転免許の更新が出来なかったり、TVや新聞などが見えにくくなるといった症状が現れます。
  • また、白内障が進むと曇りガラスを通したような見え方になります。その結果、得られる視覚情報が減少し、将来、認知症を発症するリスクが上がることが、近年の研究で報告されております。
  • 白内障の進行が軽度の場合や、日常生活にそれほど支障がみられない初期の段階であれば、まずは、点眼薬を使用し、白内障の進行を抑えます。
  • 白内障が進行してしまった場合は、視力低下が進み、メガネ等でも視力の矯正が困難になります。日常生活に不自由を感じるような場合は、適切なタイミングをみて手術を検討します。
▶︎白内障手術詳細
▶︎当院での白内障手術の流れ

白内障でよくみられる症状
  • 日中の屋外や、夜間の対向車のライトなどがまぶしく感じる
  • かすんで見える、白くぼやけて見える
  • メガネをかけても、見えにくくなる
  • TVの字幕や、新聞の文字が見えにくい
  • 視力が低下し、運転免許が更新できなくなる

花粉症・黄砂(DSS)・アレルギー性結膜炎

アレルギー、花粉症
  • 目の表面に花粉ハウスダストが付着し、かゆみ充血異物感、などの症状を引き起こす病気です。
  • 花粉症では、花粉が原因となり、特定の季節に症状があらわれる季節性アレルギー性結膜炎がおこります。
    スギ花粉(1~4月)、ヒノキ(3~5月)、イネ科(カモガヤ、ハルガヤ)(4~8月)、ブタクサ・ヨモギ(8~10月)などがあります。
  • 2月~5月にかけては、黄砂 (DSS : Dust and sandstorm) の飛来により、花粉症の症状が悪化する場合がある為、注意が必要です。
  • コンタクトレンズ装用者は、花粉や黄砂がレンズへ付着するため、対策としてワンデータイプへの切り替え等が推奨されます。
  • 通年性のものとしては ハウスダスト、カビ、ダニ、ペットの毛、コンタクトレンズの汚れ などがあります。
  • 複数の花粉に反応する花粉症や通年性アレルギー鼻炎の併発により、一年を通して症状に悩まされるという方も少なくありません。
  • 治療は点眼治療を行い、かゆみを軽くし、炎症を抑える治療を行います。そのほかにも症状に合わせて、眼軟膏、点鼻薬、内服薬、漢方薬 等にて治療を行っております。

原因植物と飛散時期の表

緑内障の症状と治療

緑内障 見え方の変化

  • 緑内障は眼圧が上昇することにより、目の奥にある視神経に異常が起こり、視力や視野の障害を引き起こします。
  • 健康診断等にて眼圧上昇視神経乳頭陥凹拡大神経繊維層欠損、等の指摘があった場合、緑内障を発症している場合があります。
  • 現在日本での失明原因の第1位とされ、40歳以上では(20人に1人)と有病率が高い疾患といえます。
  • 初期には、はっきりとした症状はほとんどなく健康診断等で初めて見つかるケースが多くみられます。
    (これは視野障害が非常にゆっくりと進むのと、日常生活では両眼で見ている為、もう片方の眼や、脳が見えない部分のイメージや視野を補うことで、症状が自覚しにくい為です。)
  • 「見えにくい」「ぼやけて見える」などの自覚症状が現れる頃には、かなり進行してしまっていることが多くみられます。

  • 治療は、点眼薬にて眼圧を下げる薬物療法が、緑内障治療の基本となり、1種類の点眼で治療を開始します。眼圧が下がりにくい場合や、進行がある場合は、2~4種類の点眼を組み合わせて治療を行います。それでも改善しない場合は、レーザー治療や、手術などが検討される場合もあります。

  • 緑内障は現在の医療では完治させることが難しい病気です。しかし、点眼薬を適切に使い続けることで進行を遅らせ、良い状態を保って生活することができます。自覚症状がないことが多いために、治療の目的を実感できずに治療を中断してしまう患者さんも少なくありませんが、治療をしないと悪化してしまい、また、一度欠けてしまった視野は二度と元に戻らない為、長期的に根気よく点眼を続けていくことが、緑内障治療では大変重要となります。

子供の近視・メガネ処方について

視力検査

  • 学校の視力測定などで、裸眼での視力がおおよそ、0.7〜0.6以下になりますと、教室の座席の位置によっては、黒板の文字が見づらかったり、目を細めて見てしまう場合がでてきますので、メガネの使用が検討されるタイミングとなります。
  • 近年の学校検診においては、視力をA、B、C、Dの4段階で表しております。C(0.6〜0.3)、D(0.3未満)の場合はメガネの使用が必要になってきます。
  • 視力測定値の見方
    A (1.0以上)   (教室の後ろの席からでも、黒板の小さな字までみえます)
    B (0.9〜0.7)  (後ろの方の席からだと、黒板の小さな字が見えにくくなります)
    C (0.6〜0.3)  (前の方の席でも大きな字しか見えず、小さな字がぼやけて見えます)
    D (0.2以下)   (一番前の席に座っても、黒板の字がはっきりみえません)
  • 学校での健康診断はスクリーニング検査といって、病気の疑いをみつける検査になります為、医療機関で再度視力測定を行なった後「異常なし」と診断される場合もございます。
  • 子供の場合は、検査の時に集中ができなかったり、メガネ願望や、ストレス、心の問題などの心因性視力障害により、眼には異常がないのにもかかわらず、本来出るべき視力が出ない場合があります。多くの場合は、何度か視力検査を行ううちに、改善されていきます。当院では子供に慣れたスタッフが、やさしく視力検査をおこないますのでおまかせください。
  • 近視がそこまで強くない場合は、授業中だけメガネを使用するといった使い方でかまいません。また、早くからメガネをかけると視力が落ちるのではないかと心配される方もいらっしゃいますが、適切な度数のメガネを正しく使用すれば、メガネが原因で近視がますます進むといったことはないかと考えられます。
  • 近視は遺伝的要因と環境的要因があります為、なるべく近視を進ませない為にも、姿勢や、暗い場所での読書、長時間のスマホ、ゲーム、TV、読書などに気を付け、1時間に10分程度の休息を取り、適度に目を休ませてあげましょう。

子供の弱視について

  • 子供の視力低下の中には、メガネなどで矯正しても視力がでない、弱視がみつかる場合があります。
  • よく見られるケースとしては、視力の強い左右差があり、片方の目がよく見えている場合、本人が見え方に問題ないと思っていても、もう片方の目が弱視となる場合があります。(不同視弱視
  • また、遠視や乱視が強い場合は視力の発達が妨げられ、弱視となる場合があります。(屈折異常弱視
  • 子供の視力は毎日ものを見ることで発達していき、1歳では0.2程度、3〜4歳で70%が1.0まで見えるようになり、6〜8歳で完成するといわれています。就学時までに多くの子供は視力が1.0まで成長します。この時期を過ぎてしまうと、視力の発達が難しくなってしまう為、弱視に関しては、早期の発見と治療が大切です。
  • 視力の発達には感受性期間(臨界期)があり、大人になってからでは弱視の治療は困難です。弱視になると、眼鏡を掛けても視力が出ないため、幼少期の視力発達が非常に大切といえます。
  • 子供の弱視について

大人の視力について

【視力合格基準】
原付・小型特殊】: 両眼視力が0.5以上(片眼が見えない場合は他眼の視力0.5・視野150°以上)
普通二輪・大特等】: 両眼視力が0.7以上かつ片眼0.3以上(片眼視力0.3以下の場合は他眼の視力0.7・視野150°以上)
大型二種等】: 両眼視力が0.8以上かつ片眼0.5以上かつ深視力三棹法3回の誤差が2cm以内(当院では深視力の測定は行っておりません)

警察官】: 左右とも、裸眼で0.6以上、または矯正で1.0以上(色覚は職務執行に影響がなければ可)
客室乗務員】: 左右とも、矯正視力で1.0以上(メガネ不可、矯正はコンタクトレンズのみ
航空大学校】: 左右とも、裸眼または矯正視力で1.0以上(屈折矯正手術の既往は不可、矯正の場合は屈折度数が±8D以内、職業パイロットの場合は事業所ごとに基準あり)

  • 免許習得・更新日の前日は長時間のスマホ、読書、TV等は避け、目を休ませ、しっかりと睡眠を取りましょう。 視力に不安がある場合は、事前に視力検査を行い、メガネやコンタクトレンズの見え方を確認しましょう。
  • また、白内障等が原因で視力が出ない場合は、手術が必要になる場合がありますが、その場合、一般的に術後に視力が安定するまで、1〜2ヶ月程度かかるため、免許更新の前に余裕を持って治療することが必要です。

VDT症候群・IT眼症

VDT症候群・IT眼症

  • 長時間のスマートフォンやタブレット、パソコン等の使用やテレワーク等の増加に伴った、VDT症候群(IT眼症)が近年、増加傾向にあります。
  • VDT症候群では眼・体・精神への症状がおこり、「眼症状」としては、目の疲れ、痛み、かすみ、眼精疲労、視力低下、ドライアイなどがみられます。「体の症状」では、頭痛、肩こり、首や背中、腰の痛み、手指のしびれ、めまい、吐き気などがみられます。これらの症状を放っておくと、不眠、不安感、抑うつ状態など精神面の病気へ発展するリスクがあります。
  • 近年は大人だけでなく、子供でも症状を起こすことが増えており、子供では上記症状に加え、近視の進行が早まる可能性が高まります。
  • 治療には、生活環境の改善(休息、ストレッチ、姿勢、PC環境等)を行い、眼科では、点眼や内服の処方、ドライアイや緑内障の治療、必要に応じて、適切な屈折度数のメガネ等の処方を行います。

眼精疲労・スマホ老眼

飛蚊症

  • 眼精疲労では、目の痛みや充血、かすみ、視力低下、まぶしさ、まぶたの痙攣、頭痛、肩こり、めまい、首の痛み、倦怠感等の様々な症状がおこります。
  • 近年、若年の方に多くみられるスマホ老眼(毛様体筋過緊張による一過性調節障害)も眼精疲労を引き起こす原因の一つと考えられます。
  • 原因には上項目のVDT症候群をはじめ​、ドライアイ老眼遠視や乱視等の屈折異常、白内障や緑内障、度の合わないメガネの使用、ストレス、歯周病、体の病気などがあります。
  • 通常の疲れ目であれば、休息により改善がみられますが、休息や睡眠でも十分に回復しない状態が眼精疲労といえます。
  • 治療には眼科的治療をはじめ、老眼鏡の使用、生活環境の改善、ホットアイマスク、ルテインやビタミン等の食事、休息等が有効です。

飛蚊症

飛蚊症

  • 目の前に黒い点や影、浮遊物が飛んでいるように見えたり、それが出たり消えたりするなどの症状を医学的に飛蚊症といいます。
  • この影は、黒い点状、糸くず状、煙状、墨を垂らしたのような見え方など形や大きさなど様々なタイプがみられます。
  • 影の正体は目の中にある、硝子体と呼ばれるゼリー状の組織に生じる混濁であり、光が眼球内を透過する際にこの混濁が影となり、網膜に映るために起こります。
  • 原因としては、健康な眼にも起こる生理的なもの(加齢による後部硝子体剥離や生まれつきの体質など)や、病気が原因のもの(眼底出血硝子体出血、ぶどう膜炎、網膜剥離等)など様々なものがあり、病気が原因の場合は、それぞれの疾患に対応した治療を行います。

光視症

  • キラキラと光が走ったり、稲妻のような光が見えるなどの症状を光視症といいます。
  • 原因としては、加齢によるもの(硝子体萎縮に伴う網膜への牽引刺激)、目の病気によるもの、過労睡眠不足、気圧の変化、自律神経の乱れ、脳の血管の病気など様々なものがあります。
  • ギザギザとした光が拡がってくる場合は閃輝性暗点と呼ばれ、片頭痛などを伴う場合もあります。これは脳の視覚野の血管が収縮し一時的な血流変化が生じる為に起こると考えられています。(中年以降の場合は、脳梗塞や脳腫瘍などが原因となることもある為、当院では症状を診て、必要な場合は脳神経外科等への紹介も行います。)

糖尿病網膜症

  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病網膜症は、糖尿病の合併症として起こる眼の病気です。「まだ見えているから大丈夫」と放置した場合、見えにくさを自覚した時には、元の視力に戻せない状態まで悪化している場合も多く見られるため、早期発見が大切です。
  • 血糖値やHbA1cが高い場合は糖尿病が重症化する恐れがあり、視力低下、腎機能の低下、手足の神経障害、心臓や脳血管の動脈硬化、感染症、歯周病等の合併症のリスクが高くなります。
  • 糖尿病が疑われた場合は、内科と眼科での定期検査を行い、早めに治療を開始し、血糖値のコントロールと合併症を予防することが、大変重要です。